ブリティッシュカリキュラム
誕生から5歳までの子どもを対象にした、イギリスの教育と保育のガイドラインEarly Years Foundation Stage(EYFS)をカリキュラムの基盤としています。
このカリキュラムは、子ども達の好奇心を刺激し、探究心を育む重要な3つの分野(Prime Areas)と、この3分野の更なる成長につながる4つの分野(Specific Areas)から成り立っています。

当校ではEYFSのカリキュラムに沿って、Discovery Time(校外活動、プロジェクト、サークルタイム等)は担任教師が、Physical Development, Lifesaving, Language, Math, Science, Art, Musicなどのプログラムはそれぞれの専門家も加わって英語で行います。1週間の中で各プログラムをバランス良く配置し、毎日外に出る時間を設けています。
また、プログラムでは、子ども達が遊びの中で主体的に学べるような環境設定をしています。
学びのプロセスの可視化
このような学びのプロセスは、ハーバード大学教育大学院乳幼児教育研究チームの一員であったベンジャミン・マーデル博士(現レスリー大学教授)の監修の下、ドキュメンテーションという手法で可視化していきます。ドキュメンテーションは、保護者・教師・子ども達自身で共有し、多様な視点で捉えることで、子ども達の可能性を引き出すエデュケア※1の実現に繋げます。
PALISでは1991年にNEWSWEEK誌で革新的な乳幼児教育として紹介され、欧米を中心に広まっている乳幼児教育アプローチ、Reggio Emilia Approach・「レッジョエミリア・アプローチ」を取り入れています。この小さなイタリアの街で始まったこども主体の最新の教育手法はリサイクル品を使ったアート、Lightingテーブルを利用した光と影の探求、季節のアイテムを入れ込んだセンサリーボックスなどで、自然にPALISのカリキュラムに溶け込んでいます。上記でご紹介したドキュメンテーションもこのReggio Emilia Approachの視点を加え、PALISならではのグローバルな幼児教育を作り上げています。
Growth Mind Setの言葉掛け
子ども達と接する上で、教師は、スタンフォード大学心理学教授キャロル・S・ドゥエック博士の提唱する「しなやかマインドセット(Growth Mindset)※2」の言葉掛けを実践します。結果や能力ではなく過程や学びそのものを認め、褒めることで、子ども達が失敗・挫折した時もそれに向き合う姿勢を持つことができるような動機づけを行っていきます。
※1 エデュケア=教育(education) + 保育(care)
※2 努力することで自分の特性を伸ばすことができるという考え。反対に、自分の特性は与えられたもので、失敗や自分に足りない部分を隠そうとする考えは「こちこちマインドセット(Fixed Mindset)」と呼ばれる。